専門家が語る周波数帳
三才ブックスが発行する本のなかでも長い歴史を持つのが『周波数帳』。1982年の創刊ですから、30年も続いているといいことになります。私は1999年版から編集に関わっていますが、紙の本である『周波数帳』ではどうしても、編集者が決めた方向からの検索しかできないことに気が付いていました。読者さんが調べたいキーワードがあっても、それを検索する見せ方にはなっていないのです。それが本という形で見せるデータ集の限界なのです。
その点、アプリ化された周波数帳はあらゆる方向からの検索が可能なのです。本と同じスタイルである「受信ジャンル」や「周波数順」の検索はもちろん、特定のキーワードから周波数を検索できるのは、長年にわたって読者さんが『周波数帳』に求めていた機能です。
また、出かけた土地で受信する場合にiPhoneのGPS機能を活用した市町村レベルでの地域検索も、本には絶対にマネのできない検索方法です。今いる自分の位置から半径数キロメートルに存在する無線局を表示してくれるのは、まさに革命的な検索方法なのです。
実際のところ本の『周波数帳』は重量が1,.7kg近くあり、携行性は考えられておりません。アプリ化したことにより、14万件の無線データを手のひらに収めることができたわけです。ユーザーが主体となって検索できる周波数帳アプリの登場で受信スタイルも大きく変わることでしょう。
エアーバンドは他のジャンルに比べ周波数が多く、1つの空港を取ってもデータすべて覚えるのは困難です。例えば羽田空港はD滑走路の運用開始で周波数が増え、グランドだけでも4つの周波数を並行して使っています。さらに最近では、25kHzステップが使用されているので、ますます暗記するのは至難の技です。とくに航空ファンはお目当ての機体を撮影するために遠征することもたびたびなので、そんなときはこの「周波数帳アプリ」が役に立つと思います。羽田空港なら、ジャンル、航空1(飛行場管制/航空路管制)、東京都と順に選択していくだけです。
もちろん周波数やフリーワードでも検索できます。サーチしていて偶然見つけた周波数も、何に使っているか一発でわかるのは大変助かります。例えば、東京国際空港で検索すれば、航空無線の周波数もカンタンに分かります。本と違ってアプリなら随時更新することが可能なので、今後のデータ更新に期待しています。
もう1つ、iPhoneアプリの中にはデータをサーバーに持っていて、検索するたびにネットにアクセスするという仕様をよく見かけます。当然、通信代もかかります。しかし、周波数帳アプリはiPhone本体にすでに膨大なデータを持っているため、電波の届かない所でも使えます。電波の入らない場所でも使えるというわけです。もちろん地下鉄の周波数を調べたいときも、携帯の電波の届かない地下鉄内で検索することも可能です。(笑)
ぜひ最後に、iPad対応をお願いします。iPhoneの画面サイズでも十分使えますが、やはり広い画面を有効に使いたいところです。あとはプライマリーや、どこどこの走路用…とか、注釈が付くと最高ですね。今後の拡張に期待していますよ。























